毎日、餌を求めている野良猫の茶トラ。
やがて、うちの近辺へ完全に居付いた茶太郎。
いつまでも変わらない状況
長い期間、近所を彷徨っていて、迷い猫情報も全く無く途方に暮れています。
いつもお腹を空かせているし、数年前から周辺に居る先住の散歩猫にも襲われて逃げ回っています。
もう見ていられません、、、。
何とかしなきゃ!このままじゃ好転することは無いと思いました。
砂埃で毛がボサボサの茶太郎です。触るとガサガサで毛が非常に固くて艶もありません。
茶太郎行動範囲を調べる
- 付近の様子を調べる
早速、周辺の調査を兼ねて見回りをしました。
周囲500mを範囲にして、見て回ると交差点の植え込みの中に座って居たり、空き地の草むらに寝ていたりしました。
けっこう寒い日でも、日が当たる所に寝ていました。とは言っても熟睡出来る訳でも無く、人の気配がしたらすぐに目を開けます。
やはり、警戒心は解いていません。 - かなり遠い場所に行っている
聞いた話では、道向こうに飼っても無いのに庭に来る茶トラ猫が居ると聞きました。
おそらく、茶太郎がご飯が欲しくて行動範囲を広げているのでしょう。 - 行動パターンを調べる
うちの周辺に定着している以外は、割と流動的に移動している感じでした。
朝も昼も夜も、東側からやって来て餌を物色し西側に抜け、再度、その逆のパターンで東に抜けて行きました。
そうかと思うと、次の日は、その逆で西側からきて東側に抜けたりもします。
早朝、昼も夜も深夜も、うちに来る茶太郎。
どう見ても、定住する場所は無さそうでした。
茶太郎の存在を周知して守る
反射する首輪を作ってあげた
茶太郎の存在を周りの人に認知して貰い、更に守る為に首輪を付ける事にしました。
これは、実際に取り付けていた手作り首輪です。
ゴム紐にマジックテープを貼り、ライトで反射するテープを付けました。
ボロボロでがなり汚れています。
黄色い反射テープだけは、すぐに傷むので付け直していました。
テープは暗闇でも光り、遠くから茶太郎を確認出来ていました。
夜間、車のライトで茶太郎の存在が分かって事故からも守れます。
首輪をしている事で、保健所の人に飼い猫と認識されて捕まらないでしょうね。
これを付けて、しばらく茶太郎の様子をみました。
暗闇で反射している茶太郎の首輪
首輪にはメッセージを書いた
餌やりさんに向けたメッセージ
ちょっと見えにくいですが、首輪にはメッセージを書いていました。
「どちらかの飼い猫さんでしょうか?」と、、、。
茶太郎は、ご飯をくれる人だったら触れます。
直接触れると言うことは、メッセージを読めると言う事だと思います。
正直、このメッセージを餌やりさんなら読むことが出来ると思いました。
この反対側には、何も書いていない反射テープを貼りました。
そして、いつかアンサーがあると思っていたのですが、、、。
この時の茶太郎は、常に腹ペコで一日中、何度もうちに来ていました。
その度に、アンサーを期待して見ていたのですが、何も書かれる事はありませんでした。
自分的には、茶太郎が長い時間、首に付けていて人の目に触れることが多かったであろうこの首輪を、今は愛おしく思います。
最後まで来ることの無かったメッセージ
最初の数日間は、茶太郎が来るとアンサーばかりを気にして見ていました。
首輪が汚れて字が見えにくくなったら、すぐに新しい反射テープのメッセージを取り付けました。
「何でアンサーが来ないんだろう!小さな子猫の時から、今までご飯をあげていた人は居ないのか?」と思っていました。
茶太郎に対し、心境の変化
日に日に汚くなっていく首輪を見て、正直悲しくなりました。
でも、毎日来る度に、一生懸命ご飯を食べて命を繋ぐ茶太郎には、そんな小さな事は関係ありませんでした。
この首輪は、茶太郎の為でした。しかし、やがて自分自身の覚悟の表われとなりました。
そして、条件は揃い、満を持して保護をする事になりました。