長年、猫の尿検査を自宅でやってます。
腎臓に不安がある猫や、保護して間もない猫、ちょっと気になる猫がいたら簡易的に尿検査をやる事にしています。
数日間、継続すれば、その猫の状態が分かってきます。
健康状態を把握するのには手っ取り早い方法です。
尿検査紙 2項目検査
現在、発売されているのは
「新ウリエースBT」
2項目の検査が出来ます。
尿糖
尿蛋白
10枚入り~50枚入り
現在発売されていませんが、、、
以前使っていたのは、ウリエースKc 50枚入り
3項目検査用
尿潜血
尿蛋白
尿糖を調べる検査紙を使っていました。
色見本にて判別します。
実際の使用例①
一枚を細く切って使用しています。
検査回数が多いので、節約の為に切って使用。
対象は、血尿気味の猫
結果
尿潜血が3+
尿蛋白±
尿糖±
結果、この猫には尿路系に結石があり、尿潜血が出ていました。
尿検査紙 10項目検査用
10項目検査用
ヤフオクで出品されています。
①白血球②亜硝酸塩③ウロビリノーゲン④タンパク質⑤pH⑥潜血⑦比重⑧ケトン⑨ビリルビン⑩グルコース
①白血球 正常は、検出されない
②亜硝酸塩(尿中の細菌増殖を示す。猫はデータが不明)
③ウロビリノーゲン(ビリルビンが分解された物) 正常は検出されない
④タンパク質 尿比重が1.035以上の時は+0.3g/L 反応でも正常
⑤pH(ペーハー) 正常値5.5~7.0
⑥潜血(泌尿器からの出血または、血液中で赤血球が破壊されている) 正常は検出されない
⑦比重 正常値1.035~1.060
⑧ケトン体 正常は検出されない
⑨ビリルビン(胆汁色素) 正常は検出されない
⑩グルコース (尿糖) 正常は検出されない
実際の使用例
対象は、肥満気味の猫
結果
- 白血球 2+
- 亜硝酸塩 -
- ウロビリノーゲン -
- タンパク 1+
- pH6.0
- 潜血 2+
- 比重 1.030
- ケトン体 1+
- ビリルビン -
- グルコース -
尿検査紙 14項目検査用
他にも、14項目検査用もあります。
こちらもヤフオクで入手しました。
白血球、亜硝酸塩、グルコース、ウロビリノーゲン、タンパク質、pH、ケトン、比重、潜血、ビリルビン、クレアチニン、マイクロアルブミン、アスコルビン酸カルシウム
簡易検査結果次第で病院へ
定期的に尿検査をするのが理想的です。
一匹の飼いの時は、すんなりとオシッコが取れて検査出来ます。
多頭飼いの場合は、ターゲットを絞らないとサンプルが上手く取れません。
複数の猫が使用するトイレの時は、特に難易度が高めになります。
長時間、トイレに張り付いて猫を待ったり、監視カメラでシッコをしたタイミングを逃さない様にして、サンプリングするしかありませんでした。
どちらの環境でも、サンプルのオシッコが取れて、簡易検査をして結果が思わしくなかったり、状態がよく分からなくて少しでも不安があったら動物病院へ迷わず相談しましょう。
システムトイレでサンプリング
うちも、簡易検査で早めに腎臓機能低下(タンパク尿3+、比重低下1.010)に気が付いて病院へ行き、薬による治療で病状が回復したことがありました。
他にも、尿糖(グルコース3+)が出ているのが簡易検査で分かり、重篤な状態になる前に動物病院に連れて行き、治療が出来た事がありました。
猫も早期発見、早期治療で深刻な状態に陥らなくて済むかもしれません。
「あの時、病院に行っておけば、、、」と後悔する前に行動しましょう。
何より、「何か、今日は調子が悪いよ」とか「最近、体がきつくて辛いよ」と人間に言わない猫の為ですよね。
どうか、猫の為に根気強く宜しくお願いします。