猫 去勢手術 PR

猫の去勢手術は,した方がいい?

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2000年に生後40日でうちに来たグビチュさんの実例です
去勢手術をして2000~2020年、20歳まで長生きしてくれました。

・答えは「迷わずした方がいいです!」の一択

去勢手術をしないと


①発情期(春、2月~4月頃)(夏、6月~8月頃)に落ち着きが無くなり、やたらソワソワして普段と違う行動をします。
鳴き声も大きくなり、部屋中でずっと何かを探していているようで我を忘れた感じになります。
不穏全開で、どんなに声を掛けても、ガン無視されます(泣)

②行動がエスカレートすると、行き場の無い感情をぶつけだします。
荒々しく爪を研いだり、窓の側を行ったり来たり、猛ダッシュで走り回ったり、挙げ句の果てに何にでも尿スプレー(マーキング)します。臭いが強烈!

③外に出たがり脱走してしまう。そして、他のオスとのケンカに発展。発情期のオスは行動範囲が広くなるので見たことも無いオス猫ともケンカになります。家の中と違って外には敵が多過ぎて危険極まりないです。
当然、ケンカ→怪我→感染症のリスクが増えます。

④精巣腫瘍のリスクがある。

⑤オス猫の性的欲求ストレスがずっと続き、精神的にも悪影響が出る。

去勢手術のメリット

①猫の本能から来る性的欲求ストレスが無くなり落ち着く。手術したら、すぐに落ち着いた。

②スプレー行動(マーキング)が減ってくる。グビチュさんの場合、一度マーキングを覚えてしまったら完全に無くなるのは時間が掛かった。

③外に出たがる行動も減り、脱走してからのケンカによる感染症(猫白血病ウイルス感染症、猫免疫不全感染症)リスクが減る。

④猫には少ないと言われていますが、、、去勢しない事による精巣腫瘍、前立腺関係の病気になりにくいと言われている。

⑤何より、効果絶大だったのは、イライラしない猫に変わり、穏やかな性格になり易い事。グビチュさんは、ノンビリ感が増した。

グビチュさんは子猫の時に去勢手術をしないままでした。
2歳になって急に、部屋のどこでもスプレー行動をする様になり家の中がシッコ臭で崩壊。
布団もカーテンもシッコ臭。部屋に置いていた自転車は錆び、天体望遠鏡の三脚も錆び、気持ちも萎えました。
それにもめげず、グビチュさんのスプレーには、消臭スプレーとお湯と雑巾での拭き取りで応酬しましたが、、、
お世話をするこちらが参ってしまい、急遽去勢手術に至りました。

去勢手術のデメリット

①太りやすくなる
これは、猫の個体にもよりますが、ホルモンバランスが変わり、同じ量のご飯でも太りやすくなります。
グビチュさんは、そんなに影響を受けませんでしたが、猫によっては、ご飯の量が減っているのにも関わらずみるみるうちにデブ猫さんになります。
まあ、大きい猫もそれはそれで可愛いんですが、病的に太りすぎると後々、色んな病気へのリスクが上がります。ライト系のご飯に変えたりして食事管理には気を付けたいところです。

②繁殖出来なくなる
これは当然ですが、その猫の子孫を残すときは計画的な繁殖、そして先を見据えた去勢手術が必要になりますね。

グビチュさんのケースから、その後の猫に活かした事

①去勢手術は子猫の時、性成熟する前に受けた方が後々良いので、今は生後6カ月くらいから受けさせている。

②本能的にマーキング行動を覚える前に受けた方が、猫にとっても、お世話する方にとっても良い。どんなに掃除、消臭しても部屋のシッコ臭は当分の間消えませんでしたから、去勢手術を受けるならお早めに。

③去勢手術が遅くなると、精巣も傷口も大きくなるし体への負担も大きくなる。その後は、繁殖計画が無い子猫に対して去勢手術を躊躇する事が無くなった。成熟したグビチュへの去勢手術は正直大変でした。

④性成熟前に去勢手術を受ける事で、季節ごとのストレスが劇的に少なくなり精神的にも安定するし、不穏な行動も減る。思うようにならずイライラした感じが無くなり、落ち着いた猫へと変わっていきました。これが1番のメリットと思います。

⑤子猫に実施する年2回の予防接種との計画が立てやすいので、保護した後に去勢手術して体調に異変が無ければ1度目の予防接種を受けて、1ヶ月後に2度目の予防接種で免疫を高める。

そして、身体的にも精神的にも健康な成猫への道筋を立てていきます。
やっぱり、子猫の時の対応が大事ですね。

本当に、猫は繊細な心の持ち主です。
お世話をする人間のさじ加減で健康にもなるし、長生きもします。

よく分からない難しい言い方をすると、上手に猫と共存していくには、お互いが無理にならない要求点を見付けて確認しながら、そこを正確に押さえ続けていく事だと思っています。

猫の気ままに見える所ですが、実はかなり奥深いです。人間には思い付かない色んな事を気にして行動している感じです。
人間の常識というもので理解、対応しきれない時がありますが、そこは一歩下がって受け止めないとやっぱり長続きしませんね。