真夏の炎天下に子猫が2匹居る
アズキ、モナカ兄妹とは5年前の9月に職場の敷地内で出会いました。
残暑の厳しい日の夕方に階段の所にうずくまっている子猫が居ました。
職場は山の近くで、フェンスで囲まれていて子猫が自ら入り込んでくる場所ではありません。
子猫が人の手で捨てられたのは明らかでした。
動きが遅く弱っている
2匹は人が近付くと逃げるものの、動き方はイマイチ遅く、弱っている感じでした。
一晩様子を見ましたが、親猫が居る様子は全くありません。
朝方、見に行くと、かなり動きが悪くなっていました。
前の日から炎天下で放置された2匹は脱水症状の様で、このままでは死んでしまうと思い保護に至りました。
草むらで警戒する子猫
2匹を保護
2匹は草むらに逃げ込んでも、動きが遅かった為、すぐに捕まりました。
その時は、鳴き声も出ないほど弱ってました。
威嚇はするものの、声が出ず口をパクパクするだけで、力もありませんでした。
「こんな所に、しかも炎天下の中捨てるなんて、、、」
強い憤りを感じながら、すぐに家へ連れて帰り、水分補給させて何とか命を繋げる事が出来ました。
体重は、2匹とも450g程の小さな身体でした、、、。
(手前の黒白ハチワレが男の子のアズキ、奥のキジトラ白が女の子のモナカ)
保護して家に連れて帰った
アズキ、モナカを保護した時はこんな感じでした。
いきなり炎天下の外から、家の中に連れて行かれ戸惑った事でしょう。
まずは水分補給
脱水の恐れがあったので、とりあえず水分を摂らせました。
落ち着かせようと、しばらくは入れてきた段ボールのままにしておきました。
そっとグビチュさんの、トイレ監視用カメラを置いて動き出すのを待ちました。
段ボール内で警戒する2匹
離乳食をあげてみる
その後、辺りの様子を伺うようになったので、子猫用の離乳食をあげて体力の回復を待ちました。
最初は警戒していましたが、空腹だったのですぐに食べる様になりました。
点滴が必要な程、弱って無かったので安心しました。
ソフトケージに移動
落ち着いて体力も回復したところで、大きめのソフトケージに移しました。
ソフトケージに移った2匹
発泡スチロールの箱に、柔らかい生地を巻いて即席ベッドを作って置いた時の様子です。
すぐに2匹で入りました。
簡易トイレも横に置いています。
やはり、子猫なので順応が早いですね。
一安心した時でした。
子猫を保護、2日目
アズキ、モナカを保護して2日目の様子です。
離乳食も、すんなり食べる様になりました。
やはり、黒白猫のアズキ♂の方がよく食べます。
モナカ♀は控えめに仲良く食べる感じです。
子猫の体重測定
この時の体重はモナカが480g、アズキが440gでした。
生後1ヶ月前後くらいの体重でしょうか。
2匹はやや脱水して、食べていなかったので体重がやや少な目に思えました。
簡易トイレ設置
少しずつ、トイレも使えるようになってきましたが、まだまだ上手くいかない事の方が多かったです。
2匹で遊びに夢中になっていて、トイレに間に合わなかったりもしました。
そんな所は人間の子供と同じですね。
ベッド代わりの箱の中にしたり、布生地の上でしたり、なかなか苦労しました。
トイレ以外でシッコをしているのを気付いても、無理に尿意を止めてしまったら、我慢して膀胱炎とかにもなるので、そっとしていました。
その内、猫自身がトイレを認識すれば、そこでする様になります。
猫は綺麗好きだから焦らなくても大丈夫です。
こんな感じで2日目まではベッドと、ご飯とトイレは近い所に置いて覚えさせました。
そして、次は隣りにトイレを増築してグレードアップした感じへと変わっていきます。
子猫を保護、3日目の様子
アズキ、モナカを炎天下からの保護して3日目の様子です。
2匹の為に用意した物
- ①ソフトケージ、ペットシーツのレギュラーサイズ(折りたたみ式、Mサイズ、45.5x67x56)
- ②段ボール、仮設トイレとロフト用に使用(140サイズ、40x60x40)
- ③子猫用トイレ(猫砂、木製チップ)
- ④監視カメラ2台(猫トイレに180°暗視、子猫の居間にパンチルト暗視)
- ⑤スノコ一枚(85x46.5)
- ⑥バスタオル大2枚
別棟のトイレを設置
・・・2匹の活動範囲を広げる、トイレ別棟を増設・・・
大きめのソフトケージの隣りに段ボールを置いて、別棟の仮設トイレを設置しました。
これが結構、良かったのか??家の中で食べる、遊ぶ、寝る、トイレを段々と覚えていく土台になりました。
トイレは後日、別の部屋で集中的トレーニングをしたらキッチリ覚えてくれました。
左側が別棟の子猫用トイレスペース。
覗いてる2匹が居る、右の穴の中が特設の中二階のロフトです。
仲良く入って遊んでます。
子猫の居間になるソフトケージ
2匹が入っている仮設猫ハウスはこんな感じで増築していきました。
基本となるソフトケージハウスは大型で上部に明かり取りのメッシュ窓があります。手前にパンチルトの監視カメラを設置しました。床はペットシーツを2枚繋げて敷いています。
隣りにトイレを設置
- 隣には仮設の子猫トイレを増設しました。
- 猫砂は木製で消臭お茶の香り付き。
- けっこう広めのスペースを取りました。
- 隣はロフトスペースです。
- 中に入って遊べる作りになっています。
スノコに取り付けた180°カメラでトイレ監視強化しています。
スノコごとトイレに被せて通気を良くします。
ちょうど、カメラがトイレの上にくる感じで蓋をします。
落ち着ける様にバスタオルを掛けて暗めにして設置完了です。
このソフトケージと仮設トイレ、ロフトをくっつけて増設完了です。
トイレはこの後、スノコ蓋を被せて隠します。
子猫トイレの暗視カメラ
スノコに取り付けた180°カメラの映像です。
トイレの中はこんな感じになっています。
警戒もせずに最初から使ってくれます。
基本、一緒に入る2匹ですが、、、。
当時、黒白の♂アズキはご覧の様に上手に出来ましたが、キジ白の♀モナカはイマイチ上手くいきませんでした。
意外に馴染んでいる2匹
お互いに相手を気にして、思いやる2匹でした。
一緒だから、早めに馴染めたのは間違いありません。
一緒だから、人間への警戒心も少なく感じたのでしょう。
同じようにご飯を食べ、遊び、寝る2匹でした。
この頃も、ずっと一緒で仲のいい2匹。
子猫ならではの適応力で、段々と人間にも慣れていきました。
そして、この仮設ハウスから部屋へ行動範囲が広がっていく事になります。
ご飯も部屋で食べて、部屋を散策して頭の中の地図を広げていくモナアズの2匹でした。
保護4日目
アズキ、モナカ兄妹を保護して4日目の主な様子です。
- ソフトケージ横の仮設トイレ内でトイレトレーニング継続中(まだまだ、うまく行かない)
- 動物病院へ健康診断に行く(2匹一緒にキャリーケースへ)
- ノミ駆虫処置(フロントライン)
- 検便(動物病院の顕微鏡にて)
- ご飯をよく食べる♂アズキのお腹が心配(短期間に凄く食べて、♀モナカの体重をすぐに追い越した)
ケージには慣れてきた
ソフトケージと増設したトイレ、ロフトにも慣れてきました。
やはり、子猫なので遊び方は激しいです。
設置した簡易猫ベッドは遊び場になり、水をこぼし、シートはグチャグチャ、監視カメラは転倒、なかなかの元気ぶりです。
トイレトレーニングは継続中
トイレは、まだまだ失敗しています。
簡易ベッドの中にしたり、敷いていたシ-トにしたり色々です。
まだまだ時間が掛かりそうです。
やはり野良猫→家猫へと、そんな簡単にはいきません。
2匹の様子は
夜中まで遊び疲れて、朝まで寝続けるアズモナ兄妹。
触っても少々の事では起きません。
そろそろ、外で遊びたいモナカ。
保護4日目ですが、随分大きくなった気がします。
家猫の雰囲気も出てきました。
けっこなモコモコ感で、やや長毛種。
うちには居なかったタイプです。
いよいよ最初の健康診断へ
2匹とも、かなり落ち着いてきたので、この日、動物病院で健康診断を受ける事になりました。
2匹一緒に動物病院へ
4日目にして、モナアズ兄妹は健康診断に行きました。
初めて入るキャリーケースにも大人しく入ってくれました。
小さいので、2匹で入ってもこの通り余裕です。
健康診断前に気になっていたのは、アズキのウンチが2日続けて、少し柔らかい事くらいです。
健康診断結果
かなりビビった様子ですが、大人しくて、すぐに終わりました。
特に異常はありませんでした。
気になっていたお腹の具合ですが、2匹とも検便は異常なしでした。
ちょっと、アズキのウンチには注意が必要ですが、、、。
体重は♀モナカが530g、♂アズキが460gで確実に増えてました。
やっぱり子猫なので、よく遊んでよく食べます。
凄く元気なので安心しました。
2匹とも、シッコは1日2~3回、ウンチは1~2回と順調な事も先生にお伝えしました。
処置されたのはフロントライン
1匹にノミが居た形跡があるので、2匹一緒に駆除薬フロントラインを首に垂らして駆虫しました。
取りあえず、1カ月間は安心です。
疲れた♀モナカ
病院から帰ったモナカ。
疲れたのか、ロフトでグッタリ。
まだまだ、小さな子猫。
未経験な事が多くて気疲れしたのでしょうか。
同じく疲れた♂アズキ
一方、アズキはご覧の通り、、、
そんな所まで真似しなくても、、、。
ちょっと笑えました。
2匹とも仲が良くて、勝手に家の中の環境に慣れてくれるので助かります。
この後、2人は順調に大きくなってくれました。
保護して1カ月で1kg超え
保護して1ヶ月でアズモナの2匹は体重が1000gを超えてきました。
しばらくは、♀モナカの方が、♂アズキより成長が早かったです。
生後3ヶ月までは、モナカの方がアズキより重く、その後、アズキが追い越しました。
順調にみえたアズキの成長
しかし、すごくよく食べる猫と言うのも良い事ばかりでは無く問題がある事を、この2匹から学びました。
「食欲が無い猫より元気が良くて、たくさん食べる猫の方がいいに決まっている」と思っていたのですが、、、アズキの場合は、そうとばかりは言えませんでした、、、。
アズキに心配な出来事が起きていました。
アズモナ兄妹を保護して5日目以降
よく食べて元気に遊ぶ2匹です。
ご飯は基本、子猫用の離乳食とパウチです。
同じ量を一緒に食べます。
食べるのは♂アズキの方が早いです。
よくありがちな、自分のが無くなったら他の猫の分を横取りする事は、この2匹に関してはありません。
♂アズキが♀モナカの食べ残しを食べる事はありますが、食べ物の事で揉めることはありませんでした。
仮設ハウスの中で毎回、綺麗に食べきるアズモナ兄妹です。
保護8日目までは順調
- 先日の保護4日目での健康診断は、2匹共に良好。検便も異常は見られない。
- ご飯もよく食べる。子猫ミルクや、離乳食、子猫用パウチを混ぜた物をよく食べている。
- よく遊ぶ様になったので、中二階の代わりに穴あきボックスを設置した。(百均のペーパーボックス)
ボックスの上に乗ったり、中に入ったりして遊んでいます。
ジャンプするとストレス解消になると聞いた事があるので効果的と思います。
おもちゃでも2匹は一緒に遊ぶし、運動量はけっこうありました。
子猫によくある取っ組み合いのケンカ遊びはあまりせずに、ジャンプして飛び降りて、追いかけて追われて、おもちゃで遊ぶ感じです。
狭いけど遊ぶ時間も長くて、いつも遊び疲れて寝る事を繰り返していたので仮設スペースでもいい感じに機能していると思います。
行動力も爆上がりの2匹です。
たまに、こうやって仮設ハウスの外に出してご飯をあげ始めました。
変化を嫌う猫にも、これくらいの気分転換が必要かなと思いました。
ほんと、仲良く食べています。
この時は、気になる存在の先住猫には遠慮して頂いて、部屋の中はアズモナ兄妹だけにしています。
その内、仮設ハウスに満足出来ない大きさになったら、この部屋の中で遊ぶ事になります。
里親募集に早速動き始めた。
保護して5日目に、里親募集に繋がる様に猫好きの人が居るところへ2匹を見せに行ったりしました。
この時、うちには18歳のグビチュさんを筆頭に先住猫が7匹居たので、この2匹まで育てられないと思っていました。
それでなくても、色々と、かなり厳しかったです、、、。
個人で保護した結果、いわゆる多頭飼いの限界です。
命は救えたが継続は困難
残暑厳しい炎天下の中で捨てられ、鳴き声すら出ないフラフラの2匹を保護して命を繋げる事が出来た事は良かったと思っています。
現実問題、猫を最期の時までお世話して、猫と生涯を共にするには経済的にも住居的にもかなりの負担になります。
健康的に過ごせる条件
- 年齢に適したバランスのいい食事
- 尿路に悪影響の無い水
- 快適なトイレ
- 安眠出来るベッド
- 適度な行動範囲の確保
- 毎年の予防接種
- 病気時の通院治療
- ストレス軽減グッズ
- 多頭飼いの棲み分け等々
これらを継続的にやっていくのは本当に大変です。
先住猫に教えられた大切な事
グビチュさんと20年間一緒に居て、色んな事を学びました。
猫が年齢を重ねていけば、結果的に次の事が最期の日まで付いてきます
- 継続的にお金が掛かる
- ほぼ全ての猫が病気をする
- 飼い主の精神的負担が大きくなる
現実的にお金が掛かります。
ご飯さえあげとけば育つものでもありません。
当然、年齢を重ねる程、病気も増えます。
体の弱い子は、若くても病気に掛かります。
病院代も高額になってきます。
どんなにキツくても自己主張せず、痛みや苦しみが通り過ぎるのを待ってじっと我慢する猫の事を思うと、自分が病気になった方が楽なくらいです。
猫が病気になる度に、飼い主の気持ちにかなりのダメージが来ます。
可愛いけど簡単じゃ無い猫のお世話。
ずっと継続するのは、ある程度の覚悟が必要ですね。
アズモナの体調不良発覚
こんな、小さくて可愛い2匹も体調を崩す時がありました。
それは保護から9日目の事でした。
保護9日目くらいからの変化、、、
- ご飯はずっと同じで、子猫ミルク、離乳食がメイン。少しづつパウチを混ぜる。
- 食欲は変わらず、2匹ともよく食べる。
- よく食べるアズモナ兄妹、♀モナカは変化無し、♂アズキの調子がイマイチ。
♂アズキは、よく食べます。
保護してからずっと元気なアズモナ兄妹ですが、ちょっと不調になりました。
仲良く、仮設の猫ハウスを満喫している2匹です。
同じ時間に、一緒にご飯を食べて、一緒に遊んで一緒に寝るアズモナでした。
よくご飯を食べる2匹ですが、日を追うごとに♂アズキのご飯の量が、♀モナカの量を上回ってきました。
やっぱり、モナカは女の子なので食べるのも少し遅く、アズキが先に食べ終わるので当然、ご飯を狙われます。
同じ量をあげても明らかに足りないし、ご飯でケンカになっても、、、と思い、アズキの分だけ増やしてみました。
急成長している2匹の体重
この頃のアズモナの体重を記録していました。
モナカ、アズキ
初日 450g、350g
2日目 480g、420g
3日目 530g、450g
4日目 550g、460g
5日目 650g、500g
6日目 650g、580g
7日目 670g、520g
8日目 670g、580g
9日目 670g、600g
10日目 680g、580g
モナカは、順調に体重が増加しています。
アズキは、やや増えたり減ったりを繰り返しています。
保護して9日目に異変、アズキが動物病院へ
2匹の様子
2匹のご飯は1日に3回、子猫ミルク、ぬるま湯で溶いた離乳食をそのままか、パウチを少し混ぜてあげていました。
トイレはシッコが1日3回、ウンチが1日2回のペースでした。
アズキに異変
よく食べ、よく遊び、よく寝るアズキに異変があったのは、保護してから9日目の夕方でした。
いつもの様にペースト状の離乳食を食べて、30分後にトイレに行くとウンチに血液が混じっていました。
でも、アズキは元気もいいし、いつも通りの様子でした。
すぐに動物病院へ
初めての出来事で戸惑いましたが、すぐに動物病院へ連れて行きました。
早速、触診と口の中を見て、検温しました。
そのまま検便をして調べて貰うと、特に異常は無いとの事でした。
保護してからの記録
保護してからの記録を振り返ってみると、アズキのウンチは保護2日目、3日目、8日目、10日目、11日目に少し緩くなっていました。
ウンチに血が混じったのは、9日目と11日目でした。
病院の先生からは
9日目の動物病院での診察では、「検便は異常ない様なので、食事の量を少し減らしてみて下さい。」と言うことでした。
先生によると、子猫によっては食べ過ぎてお腹を壊す子もいるそうです。
よく食べて、元気に遊ぶから安心!と言う事だけではありませんでした。
猫も、なかなか奥が深いです。
指示通りに、ご飯の回数と量を少し減らすと、段々と元の健康な状態に戻っていきました。
保護から13日目の事でした。
アズキの不安定な体重の増減、でも元気はあるし食欲も十分ある。
何だか、解せないまま時間だけが過ぎていきました。
子猫の体重管理(生後45日目~の実測値)
♂アズキの体調不良も徐々に解消され、体重も増えてます。
とは言え、♀モナカの体重にはまだまだ及びません。
やはり保護9日目にウンチに血が混じっていた影響が出ているのでしょうか?
アズモナ兄妹の体重実測値
保護11日目~20日目(生後45日頃~)
保護 生後 モナカ、アズキ
11日目(45日) 680g、630g
12日目(46日) 680g、630g
13日目(47日) 700g、650g
14日目(48日) 730g、670g
15日目(49日) 740g、690g
16日目(50日) 820g、720g
17日目(51日) 850g、750g
18日目(52日) 850g、780g
19日目(53日) 850g、780g
20日目(54日) 870g、780g
まずまず順調な体重増加ですが、モナカとの差は埋まりません。
オスの方が途中でメスの成長スピードを追い抜いて、一気に大きくなるのが常だったので、少し違和感がありました。
アズキの元々の体質かな?と、この時は思っていました。
徐々に部屋に慣れさせる
保護から一週間くらい経った頃、部屋に慣れさせる為、時間があるときは見守りながら遊ばせていました。
先住猫が居るので、この2匹だけの部屋はありません。
この通り、少し警戒しながらですが仮設猫ハウスの外に慣れてもらいました。
やはり、子猫なので慣れるのも早かったです。
兄妹で居たので、一緒に遊んでどんどん慣れていきました。
警戒心も少なかったです。
離乳食からドライフードへの移行
段々と、動きも活発になりご飯もよく食べます。
アズキは食べ過ぎに注意する様、動物病院の先生に言われているので特に気を付けました。
ペースト状の離乳食もよく食べて消化も良さそうです。
ドライフードは、保護11日目(生後45日)から始めました。
最初は、離乳食を減らして子猫用ドライフードと併用しました。
そして、子猫用ドライフードと子猫用ウェット(パウチ)に切り替えていきました。
フード切り替えの注意点
急に全部切り替えると、イマイチ食べなかったり、お腹を壊したりします。
アズモナ兄妹もそうでした。
少しずつ混ぜて、時間を掛けて切り替えます。
しかし、兄妹で同時にご飯を食べるのにはメリットがあります。
初めての食べ物でも、お互いに相手が食べてるのを見て合わせて食べる傾向が見られます。
これは、食べ物に対しての警戒心が少なくなっている証拠です。
フードの種類を変えた時、この警戒心の変化は重要なポイントになります。
長く続く猫との生活の中で、ご飯を抵抗なく食べてくれると凄く助かります。
今現在も、年齢や症状に合わせて新しいフードを買ったけど、全然食べてくれないループに惑わされているので、、、(汗)
ホント、猫様の気持ちは繊細ですね。
同じ思いをしている飼い主さんも多いと思います。
たいへんですよね、、、。
部屋に慣れさせる
アズモナ兄妹、1日のサイクル
- 起床。仮設猫ハウスで朝を迎える。
- 朝ご飯を部屋に出て食べる。離乳食とドライフードを併用。食器は別々で。
- 少し部屋で遊んで、仮設トイレに直行させる。トイレトレーニング中。
- また、外で激しく遊ぶ。
- 疲れて寝そうになるので仮設猫ハウスに戻す。
- 仮設猫ハウスで長い昼寝。時にトイレに行く。
- たまに部屋に出して散策させる。ご飯または、おやつを食べる。
- また仮設猫ハウスに戻って寝る。時にトイレに行く。
- 夕ご飯を部屋に出て食べる。
- また部屋で遊んで、途中でトイレに行かせる。
- 再び部屋で激しく遊ぶ。
- 休憩を兼ねて、仮設猫ハウスで寝る。
- 寝る前に、部屋で遊ぶ。
- 少量のご飯、またはおやつを食べる。
- 就寝。仮設猫ハウスに戻って寝る。夜間のトイレは猫ハウスで。
ほぼ一日中、食べる→トイレ→遊ぶ→寝る→起きる→食べるの繰り返しです。
こんな感じで、アズモナ兄妹は人と同じサイクルで生活をさせました。
猫は夜型という固定概念を捨てています。
今も夜は人と一緒に寝て、朝も一緒に起床。
起きたら、すぐに朝ご飯を食べるというサイクルです。
先住猫と部屋で顔合わせ
保護11日を過ぎたアズモナ兄妹を、ちょこちょこ仮設猫ハウスから出して家の中に慣れさせています。
基本、仮設猫ハウスをトイレと寝床にして、日中は部屋に出して慣れさせます。
黒白ハチワレ♂アズキも、キジ白長毛♀モナカも遊びが大好き。
色んな物に興味を持っています。
我が家の主、グビチュさん18歳(当時)とも、上手く交流出来ました。
ここは、グビチュさんの寛大さで受け入れて貰った感じです。
グビチュさんの表情に表われていますね。
生後1カ月半と、18歳4カ月のコラボ
アズキとモナカの性格
黒白ハチワレ猫 アズキ
日に日に♀モナカは部屋に慣れていきましたが、♂アズキは慎重派で周りを感じ取りながら動くタイプでした。
人に合わせて、考えて行動する猫さんです。
キジ白猫 モナカ
一方、モナカは、けっこう何も考えてない、直感的に行動するタイプでした。
俗に言う、猫らしい猫さんですね。
この、モナカとアズキの絶妙なバランスがお互い上手くいくポイントでした。
トイレトレーニングは順調です
仮説猫ハウスでのトイレトレーニングです。
2匹一緒ですがこんな感じで覚えていってます。
アズキの方が最初に覚えて、モナカが真似をする流れでした。
相乗効果で、トイレトレーニングは順調に進んでいきました。
今回使用した子猫トイレ
システムトイレで、成長に合わせて入り口の高さを変えられます。
仮設猫ハウスと部屋での暮らしが始まったアズモナ兄妹
いよいよ、部屋で完全解放に向けて、別室にてトイレトレーニングが始まりました。
トイレトレーニング用のスペース確保
日中のほとんどを、ここでご飯を食べたり、遊んだり寝たりして、猫トイレに慣れて貰います。
♂アズキも♀モナカも、この場所にはすぐに慣れました。
ご飯もよく食べています。
猫トイレの横には猫ベッドも併設して、遊ぶ場所も確保しました。
けっこう楽しんでいる様です。
この頃のアズキは、遊びに夢中になっていても、トイレは失敗しませんでした。
一方、モナカの方は遊びに夢中で、我慢しきれなくてマットの上でシッコをしたりします。
この時は、まだまだ時間が掛かりそうでした。
夜は仮設猫ハウスで過ごす
トイレトレーニングのスペースで過ごした後は、部屋で遊んだりして、夜は仮設の猫ハウスに戻ります。
夜から朝まで過ごす仮設猫ハウスでは、増築したトイレの別棟を上手に使っています。
トレーニングの効果が少しずつ出始めました。
仮設猫ハウスでも、よく遊ぶアズモナ兄妹。
ほんとに、一日中一緒で仲の良い兄妹です。
見ていて、思わず微笑んでしまいます。
何で、こんなとこで寝てるのか、、、(笑)
こんな仲の良い兄妹と、ずっと一緒に過ごせると思っていました。
しかし、、、
この翌日、
アズモナ兄妹は、うちから居なくなりました。
アズモナ兄妹、保護25日目
アズモナ兄妹が居なくなる日の事です。
トイレトレーニング中のアズモナ兄妹
別室でのトイレトレーニングが進行中で、♂白黒のアズキは上手にトイレが使えていました。
一方、♀キジ白のモナカは頑張っているものの、今ひとつ上達していませんでした。
上手くいく時は、ちゃんとトイレに行って出来るモナカ。
遊びに夢中になってシッコに間に合わない事もありますが、トイレで用を足さないといけないという意識はハッキリと出来ている頃でした。
突然、里親さんのお話がありました
そんなアズモナ兄妹に、突如、里親さんの話が舞い込んできました。
里親さん候補の方は、子猫がどうしても欲しくて、保護センターとかに里親の要望を出したけど、なかなか決まらないという事でした。
この方は、私も信頼している方からの紹介でした。
この里親さん候補の方とコンタクトを取ったところ、すぐにでもお世話をしたいという話でした。
すでに、子猫を迎える為に以前から猫トイレとかを用意していたそうです。
本気で里親さんになりたいという話なので、とりあえず子猫に会いに来て貰いました。
子猫に会うと、本当に嬉しそうにしていて、信頼できそうな方でした。
アズモナ兄妹を抱っこして貰い、2匹を飼う意思を再確認しました。
この子たちを飼いたいという強い意志があったので、そのままトライアルに行く事になりました。
アズモナ兄妹、最後の姿
その時の、うちで最後の姿です。
(左)♀モナカ960g
(右)♂アズキ870g
生後58日目
アズモナが使っていた猫砂、ベッド、ご飯も一緒でキャリーケースと共に里親さんにお渡ししました。
「もし不安な事や、分からない事があったらいつでも聞いて下さい」とお伝えして2匹を里親さんに託しました。
その日、トイレトレーニングの場所から、夜間、寝床にしていた仮設猫ハウスに戻ること無く、2匹は居なくなりました。
これが、アズモナ兄妹に苦労させた最初の出来事でした、、、。
続く、、、後編は執筆中、、、