保護初日,保温と体調管理
子猫を保護した夕方から翌朝まで、夜通し見守る事になり、気を付けたのは保温と水分補給です。
用意した物
- キャリーケース(普通サイズ)
- ペットボトル500ml 4~5本(お湯を入れて保温)
- ペットシーツ5枚程度(中敷き)
- フェイスタオル5枚(拭き取り、中敷き用)
- バスタオル3枚(中敷き、目隠し用)
- シリンジ又はスポイト(水分補給用)
- 子猫用ミルク1個(紙パック常温)
- チュール5本、水道水
体を拭いて、暖かい部屋で保温して水分補給
子猫を触る時のチェックポイント
- 池の水を吐いたり苦しんでいないか?
- お腹は異常に大きくなっていないか?
- 呼吸に異常は無いか?
- 体に怪我は無いか?
- 震えやけいれんは無いか?
この時、子猫の状態は、、、
力強さは感じませんでしたが、グッタリした様子ではありませんでした。
震えてはいないものの、冷たい池に落ちた後なので寒気はしていたと思います。
ちょっと警戒はしていますが、威嚇したり暴れたりはしませんでした。
素速くキャリーケースに入れる
- ケース内にペットシーツを敷く
- お湯を入れたペットボトルを置く(素手で持っても熱くない位)
- タオルを多めに敷く(隠れるスペースも作る)
無駄にストレスが掛からない様、素速く子猫の状態を確認した後、持ってきたキャリーケースに入れました。
キャリーケース内にはシートを敷き、お湯の入ったペットボトルと新しいタオルを入れておき、体を温めました。

翌朝まで職場の室内で子猫の様子を伺う
夕方から朝までの対応
- 保温して暖かい暗い部屋で、そっとしておく。
- 警戒せず飲むようなら水分補給をしてみる。
- 嫌がらなければチュールなどの液状補助食品をあげてみる。
- シッコやウンチをしていないか、可能な範囲でペットシートを確認する。
とりあえず、暗くして落ち着くのを待ちました。
暖房の効いた部屋に置きましたが、相変わらず鳴き声は聞こえてきません。
2時間程すると少し動き出したので、怖がらない様、慎重にシリンジで猫用のミルクをあげると少し飲みました。
少し安心した瞬間でした。
水の中に落ちたと言っても、水分補給した訳ではないので小まめにあげました。
翌朝までの水分補給量
結局、夕方から翌朝まで15時間で9回に分けて、猫用ミルクを6.6ml、エネルギーチュール1本、普通のチュール1本と1/3本、水を少々飲みました。
最初は警戒していましたが、少し口に付けるとペロペロと舐めだしました。
名前は(仮名)令ちゃんと呼ぶ事に
翌朝の様子
子猫は思ったより元気があったので、体調が急変する事は無さそうでした。
意外にも、人間の手を恐れる素振りが無かったので、そっと持ち上げて体を見てみました。
こんなに綺麗な顔立ちの子猫でした。

表情も池に落ちた時と比べて、怯えた感じも無くなり明るくなりました。
乾いた体を見ると、怪我などは無くて綺麗でした。
よく見ると、どうやら男の子みたいです。
平成から令和に変わる日に出会った子猫なので、(仮名)令ちゃんと呼ぶ事にしました。
保護する、ちょっと前の話、、、
・・・実は、ちょっと前・・・
「野良猫が子猫を産んでいるかも」という話を聞いていました。
池に落ちて、保護した日から1ヶ月以内の話です。
敷地内は人が立ち入れない所だったので、間違いなく産まれてから人間に関わるのは初めての子猫でした。

親猫は居付いていた野良猫
親猫は、前年から現れた明らかな野良猫でした。
池に落ちた日も、次の日も親猫を探しましたが見付かりませんでした。
自分の子猫が急に1匹居なくなったので危険な所だ!と警戒したのでしょうか??どこかへ住処を移してしまった様です。
人間の手が掛かった子猫を、野良猫の親が受け入れるのは不可能に近いです。
子猫の匂いを嗅いで、異常と感じたら自分で産んだ子でも迷わず威嚇します。
人間の匂いがしたら、まずダメかもしれません。
外敵から、一緒にいる自分の子猫を守る為でしょうね。
親子猫でも少し離れて暮らしたら、もう他猫です。
何度か、そんな場面を見た事があります。
匂いを嗅いでも、自分の子だと思い出しません。
親子猫でも兄弟猫でも、もう元には戻れません。
落ち着いた所で、うちに連れて帰る事に
そんな思いの中、保護した子猫の行く先は我が家になりました。
夕方、池に落ちた後、翌朝になって自宅に連れて帰りました。
先住猫が複数居る家の中は、色々とバタバタと受け入れに向けて大変でした、、、。
保護2日目も、(仮名)令ちゃんは頑張ってくれました。
続く、、、